Salone di SAKURA

西洋占星術とタロット

【月星座別】わかりやすい文章を書くコツ

はじめに

かつての私の文章を知る人に「文章がわかりやすくなった」と言われるようになった。
思い当たる理由は、ある。
最近「こうでなきゃいけない」という強迫感に追われて文章を書いていたことに気づいたのだ。

そのヒントは、西洋占星術における「月星座」にあった。

「私は何々座」という一般的な星座占いで使われるのは「太陽星座」で、その人の"本質"を表す。一方、「月星座」は"幻想の自己像"を表す。

”幻想の自己像”なのでいくら追いかけても実体は持たない。
月は、本当はそうではない自分をそうだと思わせ、やらなくていい努力に人生を費やさせる。

このような性質から、月星座は、どんな人にも葛藤をもたらす。

文章でいえば、月星座がもたらす内的な葛藤に振り回されながら書く文章は、どんな人でも、わかりにくいものとなる。

ちなみに私の月星座は双子座。
・頭がいいと思われたい(思いたい)
・話や文章がうまいと言われたい(言いたい)
・浅い考えの人間だと思われたくない(思いたくない)
などの強迫感を持ち、それに人生を振り回される。

頭がいいと思われたい気持ちを動機にして文章を書くと、かえって分かりにくくなり、伝わらずに自滅していくタイプということになる。
そこで今は「自分は頭がいい」と思うのはやめた。
今は文章をパートナーに読んでもらい、わかりにくい言い回しや、意味が伝わらない文章は、指摘してもらうよう工夫している。

さて、あなたの月星座の影響はどんなものだろうか?

ここからは、経験をもとに「月星座別わかりやすい文章を書くコツ」を書いていきたい。お遊び程度に楽しんでいただければ幸いです。

 

月星座別わかりやすい文章を書くコツ

自分の月星座を調べたい方はこちらのサイトでどうぞ。(生年月日、おおよそでもいいので出生時間と生まれた場所を入力すると【天体の星座】の月の欄に、あなたの月星座が表示されます。)

月が牡羊座

【このようなことに強迫感を持ちやすい】
・オリジナリティがない作品は無意味だ!
・はっきりした個性を打ち出したい!
・自分の有能さを証明したい!

【このような気構えで文章を書くとうまくいく】
・自分が何者かわからないまま書いたっていい
・個性がないと思われても大丈夫なんだ
・能力の優劣以外にも物差しはたくさんある

月が牡牛座

【このようなことに強迫感を持ちやすい】
・滅多なことでは動じない人間に見られたい!
・五感の敏感さを表現したい!
・お金について考察するのが得意!

【このような気構えで文章を書くとうまくいく】
・どんなに頑張っても器が小さい人間なんだ
・五感オンチだけどしょうがない
・お金のことはよくわからないからいいや

月が双子座

【このようなことに強迫感を持ちやすい】
・頭がいいと思われたい!
・話や文章がうまいと言われたい!
・浅い考えの人間だと思われたくない!

【このような気構えで文章を書くとうまくいく】
・頭が空っぽなままでいいや
・上手に書けなくてもしょうがない
・深く考えられなくていい、思いつきで書こう

月が蟹座

【このようなことに強迫感を持ちやすい】
・家庭的、よき家庭人でありたい!
・人の気持ちがわかる人間でありたい!
・情緒的表現をできる自分だと思いたい!

【このような気構えで文章を書くとうまくいく】
・家庭的なことに執着するのはやめよう
・人の気持ちがわからない
・私は情緒に疎くて繊細な表現にはそもそも向かない 

月が獅子座

【このようなことに強迫感を持ちやすい】
・自分に自信がある態度に見られたい!
・褒められるような人間でありたい!
・元気で明るい人間でありたい!

【このような気構えで文章を書くとうまくいく】
・自分に自信がなくてもしょうがないか
・称賛がなくても自分なりの良さがある
・影のある控えめな人間であってもいい

月が乙女座

【このようなことに強迫感を持ちやすい】
・片付け、整理整頓にこだわりたい!
・的確に批判できる精神を持っている!
・職務能力が高い人間がかっこいい!

【このような気構えで文章を書くとうまくいく】
・やりっぱなしで放り投げてもいいや
・自分の批判は的を得ることはないんだ
・デキる人間のフリする必要はないや

月が天秤座

【このようなことに強迫感を持ちやすい】
・人への適切な対応がわかる人でありたい!
・バランスの良い感覚を持っていると思いたい!
・器用に対人関係を使いこなしたい!

【このような気構えで文章を書くとうまくいく】
・自分勝手にわがままに表現してもいいや
・何においても偏っているのが自分だ
・人間関係は本当は不器用だし

月が蠍座

【このようなことに強迫感を持ちやすい】
・真実を追求している姿勢を見せたい!
・何事にも真剣に取り組むと思われたい!
・深い情緒、感情を鋭く表現してやる!

【このような気構えで文章を書くとうまくいく】
・深く考えすぎなくていいや
・いい加減な気持ちでやってみよう
・シリアスな雰囲気を出すのはやめよう

月が射手座

【このようなことに強迫感を持ちやすい】
・専門的で高尚でありたい!
・物事を深く理解していると思われたい!
・社会的なテーマへ関心があると思われたい!

【このような気構えで文章を書くとうまくいく】
・小心者なのがバレてもいい
・本当は自分には理解力がない
・高尚なテーマじゃなくても別にいいや

月が山羊座

【このようなことに強迫感を持ちやすい】
・仕事についてのテーマを語れる自分!
・社会的活躍ができる自分でいたい!
・計画力と実行力をアピールしたい!

【このような気構えで文章を書くとうまくいく】
・テーマは自分だけの感性や生き方の追求
・上に立つような人間じゃなくていいや
・リーダーシップとは無縁なんだ

月が水瓶座

【このようなことに強迫感を持ちやすい】
・独自性、特殊性があると思われたい!
・天才的な人間になりたい!
・知的な思想をアピールしたい!

【このような気構えで文章を書くとうまくいく】
・誰かと似ていたり同じでも別にいいや
・自分は平凡で特別才能なんてない
・思想などなく自分が好きでやってるだけ

月が魚座

【このようなことに強迫感を持ちやすい】
・神秘的な感覚を持っている自分!
・弱きに対する優しさがあると思われたい!
・純粋で癒し系な人間と思われたい!

【このような気構えで文章を書くとうまくいく】
・自分は神秘的ではないフツーの人間だ
・本当は人の痛みとか感じたくない
・現実的で冷めている等身大のまま書こう

 

なお、月星座でわかるのは「欠落」であり「得意なこと」ではありません。「では、自分はズバリ何が得意なのか?」は太陽星座(いわゆる自分の星座として認識しているもの)の方です。

さいごに

どんな人にも、苦手分野はある。しかし、月の影響が厄介なのは「私こそが得意である」と偽りのアイデンティティを錯覚させるところだ。

もし今回の記事で思い当たった方がいたら、そういう部分は違う自分になる努力を放棄して、その部分は他人にお任せして「そこは負けます」「私はわかりません」と開き直ると、月の支配から逃れて素直な表現が可能になる

欠落を受け入れることは、最初は戸惑いや抵抗を感じるが、受け入れることで本来の自分の姿に一歩近づく喜びがある。

↓素晴らしいお手本。

 

私も、かつて集客のためにブログを毎日更新していた時期がある。
私なりに頑張って書いていたのだが、なんとも言えない空回り感、それを悟られたくないがためにわざと難解にしたり、苦心していた。
なんてことはない、本当の私はわかりやすい文章を書くことが苦手なのだ。自分の主張を人に伝えるのが下手なのだ。

もう、そこは諦めることにした。
そのように考えられるようになったは、月星座のおかげだ。

ぜひお試しあれ!